竹内  たけうちきのこ園
 代表 竹内 秀治さん

長野県中野市はきのこの産地ですが、その中野市でも様々なきのこ栽培について研究し、希少性の高いきのこを生産する竹内さん。
竹内さんは、生産の傍ら信州きのこマイスターの講師としても活躍しています。人工栽培が難しいとされるバイリング(ハクレイ茸)の安定栽培に成功した他、後述のあぎ茸の生産にも成功したきのこ博士です。竹内さんは、長野県農業専門学園卒業後、新品種のきのこ栽培について研究し、2002年には新品種であるバイリングを栽培を開始。 2006年には第10回きのこ学会において「えのき茸廃培地によるマッシュルーム栽培技術」発表。翌年には「中野市農業経営技術奨励賞」受賞しました。



えのきが花束に・・・
竹内さんの発想はユニークで、既存の栽培方法にとらわれず「どうしたら味の良いきのこができるだろう」と日々改良を続けています。
「花束えのき」は、えのきをまっすぐ棒状に伸ばす生育ではなく、自由に伸びたいがまま育てる手法を用いますが、通常のえのきに比べ中の方まで通気が届き、鮮度を感じさせる食感が増します。そして、食べると甘くて食味が良い。糖度計測器で正確に測ったところ、通常のものより確かに糖度が高いことが科学的に確認されました。このような発見も、日々誠実に栽培に取り組んでいる賜物だといえます。

バイリング、あぎ茸の栽培に成功
バイリングは、別名「白霊茸」、「神茸」と呼ばれ、海外では高級食材として珍重されます。白色で笠が丸くて大きい(手のひらくらい)。クセの無い味とアワビのような食感が特徴です。栽培が難しいため生産量も少なく、希少価値の高いお宝きのこです。まさに神の茸と言えるのでは・・・。
また竹内さんは、バイリング栽培の技術を同じヒラタケの仲間である「あぎ茸」にも活かし、息子の篤史さん(26)と研究を重ね、生産に成功しました。
「あぎ茸」は、傘がシイタケで軸がエリンギという外観。うま味成分のグルタミン酸などが多く含まれることが特徴で、食味が良い。また、シイタケのように調理してもらえることから、幅広い料理に利用していただけます。

バイリング(白霊茸)
シャキシャキ感が特徴 高糖度の花束えのき

あぎ茸
旨み成分が豊富、食味良好な「あぎ茸」

花束えのき
陸のアワビといわれる白霊茸